アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアとマンションの建替え問題

マンションの建替え問題
分譲マンションの場合、築後数十年で建替え問題が発生します。
建物が老朽化すると、いずれは建て替えが必要なのですが、建物とともに居住者も高齢化しているケースが多く、高齢者の多くは多額の追加費用が発生する建替えに反対します。
建替えには区分所有者の4/5以上の賛成が必要ですが、高齢者世帯や建替え費用の負担が困難な世帯が多いと十分な賛成が得られず、話が暗礁に乗り上げます。


建替えが必要だが、建替えが出来ないという状態です。


実際に建替えが行われたマンションの数は、ごくわずかです。しかも、多くは容積率に余裕があったため、建替え時に住戸を増やして、追加費用を抑えることで多くの区分所有者の賛成を得ることが出来た案件です。


今後、建替えが暗礁に乗り上げた築古マンションが増加することが予想されており、大きな社会問題となる可能性があります。
さらに管理が不十分な築古マンションが増加すると街全体も活気が無く、すさんでいきます。
今のところ、この問題を解決する有効打は見当たりません。


自己防衛策としては、耐震基準改正前の築古マンションの購入を検討している場合は、建替え問題に直面する可能性が高いため、見送るくらいです。


一方でマンションの寿命は管理がしっかりしていれば、非常に長いと言われています。
建替えのニーズは、建物の寿命以外にも、間取りが合わない、洗濯機の設置場所がベランダ、防音・断熱が不十分、住戸内に段差がある、エレベーターが設置されていないなど、築古マンションが現在の住環境へのニーズを満たさないことがきっかけとなることもあります。
そのため、管理がしっかりしている比較的新しいマンションを購入した場合は、マンションの寿命が世帯主の寿命よりも長くても不思議ではありません。



私の住んでいるマンション
現在、私の住んでいるマンションもいずれは建替え問題が発生します。
おそらく40~50年後以降の話でしょう。
そうなると、その頃には、もう、私はこの世にいない可能性が高いです。


ただ、当事者の一人であることには変わりないので、今後も状況を注視していきます。


このマンション建替え問題も不安を煽り、やたらと売却をせかす不動産業者もいるようです。
やたらと売却をせかすということは、売れる見込みがあるということでもあり、そうであれば、慌てて売却する必要もありません。
大きな決断をするときは、なるべく多方面からの意見も考慮しないと、口車に乗せられてしまいます。
気を付けないと。