アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

投資は学校で教えるべきか?

投資は学校で教えるべきか?
これからは、貯蓄より投資だ、だから、投資は学校で教えるべき、という意見があります。
私の意見は少し違います。
投資は、あくまでも、任意であり、全員が必要となる知識ではありません。
必要になったときに知識を習得すればいい、優先順位は高くないと思っています。
学校で教えるのであれば、全員が必要となる知識が優先されるべきです。



税金、社会保険制度は皆が必要な知識
学生は、誰もが何れ社会人となり、給与所得、事業所得を得ます。
そうすれば、確定申告の知識が必要となります。
会社員であれば、年末調整することで、税務関連の作業が完了しますが、一方で節税に必要な手続きも理解していない会社員が多くいます。
手続きをすれば、自分が節税出来ることすら、把握していない人もいます。


多くの人が体系的に学ぶことがなかったため、断片的な知識しか、持ち合わせておらず、知識を習得することに時間を費やし、確定申告書の記載方法を理解するために時間を費やしています。
日本中で数千万人の社会人がゼロから確定申告について、ほぼ独学で学ぶ、そのために時間を費やす、というのは、考えようによっては、大きな社会的な損失であり、体系的に学ぶ機会を提供することで、納税者としての意識も高くなります。


同様なことが社会保険制度にも言えます。
特に健康保険制度、公的年金制度は、日本で生活する限り、どんな職業についても、関りがあります。
私は、日本人は健康保険制度、公的年金制度の知識が不十分な人が非常に多い、と見ています。
その結果として、過剰な保険金の生命保険に加入したり、逆にリタイア後の資金に関して無頓着だったり、という人も多くいます。



少なくても、高校卒業時点では、
・税金に関しては、簡単な確定申告は自分で出来る
・健康保険に関しては、対象/対象外となる医療行為、窓口負担の割合、高額療養費について、認識している
・公的年金に関しては、1号・2号・3号の区分、老齢年金・障害年金・遺族年金の受給条件、それぞれの年金受給額の計算方法を把握している
くらいのレベルであるべきです。
社会人になれば、誰もが必要な知識です。


その上で、さらに手厚い補償を求めるのであれば、生命保険、傷害保険に加入すればいいし、リタイア資金に不安があればiDeCoや積立NISAに投資をすればいい。


やはり、投資よりも先に税金、社会保険制度を学ぶべきです。


ただ、税金、社会保険、投資を含むお金のこと全般について、もっと学校で教えようという意見であれば、賛成です。
それでも、税金、社会保険により比重を置くべきと考えています。


学校では教えてくれない大切なこと 3 お金のこと
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旺文社