アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

FIREは目的か?手段か?という議論

FIREという言葉が普及するにつれて、いろんな意見、記事が出て来ます。
その中には、FIREは目的か?手段か?という問いに対して、答えを求めるものもあります。
その手の記事の多くは、FIREは手段であって、目的ではない、と主張しています。
たとえ、自由な時間が手に入ったとしても、FIRE自体を目的としている人は、FIREを達成したら、時間を持て余すだけになる、という考えです。
もっともらしく聞こえるのですが、本当にそうなんでしょうか?


こういう考えの人は、FIRE以外でも
・朝は脳の活動が活発だから、早起きして朝の時間を有効活用するような活動をしたほうがいい
・週末は、リフレッシュするだけでなく、将来の自分に時間を投資して、有効に過ごすべきだ
とか、時間の使い方について、強いこだわりがあり、自分の考え方だけが正しいと思い込んでいるように感じます。


その考えの全てを否定する訳ではありませんが、時間の過ごし方は、大人になれば、自分で考えるもの、あるいは、自分で見つけるもので、子供のように親や教師から指示されるものではありませんし、これだけが正しいというような絶対的な正解がある訳でもありません。



FIREは手段であって、目的ではない、と主張する人に尋ねてみたいことがあります。
定年リタイアは、目的か?手段か?どちらでしょうか?
同じように手段であって、目的ではない、と答えるのでしょうか?
定年リタイアは手段だから、やるべきことがないと後悔する、だから、やるべきことがなければ働き続けるべき、と主張するのでしょうか?
定年は個人の意思ではありませんが、しかし、個人の意思で再雇用、再就職で働き続けることは出来ます。
もし、仮に定年リタイアでもやるべきことが必要だ、そうでなければ働き続けるのだ、とご自身が考えるのであれば、ご自身の信条に従って、定年リタイア後も働き続ければいいと思いますが、人に押し付けるものでは、ありません。



FIREも定年リタイアも、目的とか、手段とか、リタイア後にやるべきこととか、議論したい人は、議論したい人同士で議論すればいい、ただ、人に考えを押し付けるのはよくない、と私は思っています。


ちなみに、私は、ライフステージの意味は、大人になったら、人それぞれ自分で考えて、価値を見出せばいいものであって、FIREは目的か、手段か、というその議論自体は不毛だとも思っています。


それは、私のようにアーリーリタイアした人でも、定年リタイアを迎えた人でも同じです。
ライフステージの意味は、自分で考えて、価値を見出しましょう。





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