アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

諸行無常、盛者必衰

『平家物語』冒頭部分です。


祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。


口語訳
祇園精舎の鐘の音には、
諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。
沙羅双樹の花の色は、
どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。
世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、
春の夜の夢のようである。
勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、
まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。



高校生のときに古文の授業で、テストに出すから、暗記するように言われて、今でも憶えています。


当時は、こんなこと暗記して、何かの役に立つのか、と疑問に思いました。
今は、考えが異なります。


科学技術は、日々進化していきます。
一方で、人生観、教訓のようなものは、普遍的な面があり、古典からでも多くのことが学ぶことが出来ます。


平家物語の冒頭ですが、諸行無常、盛者必衰の四字熟語が、私の心に特に響いてきます。


ときどき、その通り、と思うことがあります。
その度に思い出すからでしょう。


例えば、
日本の経済的な地位が低迷しているニュース
大企業の衰退のニュース
芸能人の「あの人は今」のニュース
有名スポーツ選手の引退のニュース
を聞くたびにこれらの言葉を思い出します。



ちなみに私は、高校生のときは、古文は、それほど好きな科目ではありませんでした。
平家物語の冒頭と徒然草の冒頭しか、記憶に残っていません。




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