アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

85歳を過ぎると誰でも認知症

先日、85歳を過ぎると誰でも認知症と書かれている記事を見ました。


老年医学の研究のため、当時の東京帝国大学医学部からこの施設に医師が派遣され、入所者の診療を行うとともに、亡くなった人の解剖を行い、高齢者の脳や臓器について研究が進められました。

 いまでもその伝統が残っており、私が勤務していた当時は、年間100例ほどの解剖が行われていました。

 私はその解剖結果をずっと見てきました。その結果、わかったのは、85歳を過ぎると、脳にアルツハイマー型の神経の変性がない人、体内にがんがない人、動脈硬化が生じていない人は一人もいないということです。


つまり、85歳を過ぎると、皆、アルツハイマー型の認知症で、がんで、動脈硬化が生じているということです。
高齢になると、体力や能力が衰えていくことは皆知っていますが、これって、あまり知られていませんよね。
特に85歳を過ぎると皆、多かれ少なかれ認知症だと言われると、正直驚きますが、やはり、それでも自我を失ってしまうことは怖いと感じます。
私個人としては、生物としての死よりもアルツハイマー型の認知症で自我を失うほうが恐ろしく感じます。
記憶力が落ちた、計算能力が落ちた、物忘れが多い、言葉が出てこないことが増えた、という脳の老化現象と自我を失うことは別次元のことですので、老いとして受け入れろ、と言われても私は無理です。


85歳を過ぎると誰もが認知症だと言っても、かなりの個人差があり、一括りにして論評するのは、実態を表していないということだと思いますが、長生きは良いことばかりではない、ということなのでしょう。