アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

節電要請で、出来ることある?

今年の夏は政府から節電要請が出ています。

政府は7日、家庭や企業に対し、今夏の節電を要請した。老朽火力発電所の休廃止の増加や3月の福島県沖地震の影響で、電力の供給余力が乏しいため。政府による節電要請は2015年以来7年ぶり。期間は7月1日~9月30日。特に太陽光発電の出力が減り、電力需給が厳しくなる午後5~8時ごろの節電を呼びかける。


しかも、今年は梅雨明けが早かったため、猛暑の到来も早く、6月27日にはすでに電力ひっ迫警報が出て、その後も警報が出ています。


私もうちの節電について、考えてみることにしました。


古い資料ですが、資源エネルギー庁の“平成22年度省エネルギー政策分析調査事業 「家庭におけるエネルギー消費実態について」”の中で、2009年家庭部門の世帯あたり電気使用量の内訳が家電別に示されています。


これによれば、
1位 電気冷蔵庫 14.2%、
2位 照明器具  13.4%、
3位 テレビ   8.9%、
4位 エアコン  7.4%
以下は電気温水器5.4%、エコキュート3.8%、食器洗い乾燥機・電気便座3.7%、電気ポット3.2%と続いています。


この統計の上位にある家電で出来そうなことを考えましたが、
・冷蔵庫は切るわけにはいかない。(温度設定はもともと高め。)
・使わない部屋の照明を切る。 (今もやっている。)
・テレビを見ない。 (時計代わりにテレビをつけっ放しにすることない。)
・エアコンの温度設定を28度にする。 (今までも27~28度設定で扇風機を併用。)
という状況なので、追加で簡単に節電出来ることは見つかりません。


政府発表によると、午後5~8時が電力需給が厳しいということなので、比較的電力消費が大きい以下の家電を使用するときは別の時間帯にします。
・掃除機 (今は午前中)
・洗濯機 (今は夜)
・エコキュート (未明から明け方に稼働)
そのため、洗濯機だけ、時間帯を気を付けます。


また、IH、オーブンレンジも比較的電力消費が大きい家電となりますが、これらは、従来通り、夕食の準備に使います。


結論としては、新しくやることは、「洗濯機だけ、時間帯を気を付けます。」ということになります。
よその家庭のことは分かりませんが、普段から節電を意識していて、電力を浪費していない家庭では、そんなに出来ることはない、と思います。


一方で、商業施設やオフィスは、照明を間引きしたり、エアコンの設定温度を普段より高めにしたりするんでしょうね、政府から要請も出ているし、目立つと叩く人がいるからね。
(叩かれるとビジネスにも悪影響が及ぶ。)
実際に近くの大型商業施設では、空調の温度が気持ち高めで、家電売り場では展示されているほとんどのテレビや照明類はOFFとなっていました。


電力の発電事業は利害関係者が多く、それぞれが利益誘導や持論の主張のために綱引きを何年もしている間に、日本は電力を安定供給出来ない国になってしまいました。
最近の熱中症警戒情報と電力ひっ迫警報が同時に出ている状態は、過去の電力の安定供給が当たり前の上に胡坐をかいていた結果だとも感じますし、日本って大丈夫か、と気がかりにもなります。