アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

投資に回す貯蓄がない 34%

先日、ネットの記事で「投資に回す貯蓄がない 34%」という記事を見ました。


世論調査で「今後、貯蓄を投資に回そうと考えるか」聞いたところ、

●投資に回そうと思う 23%

●投資に回そうと思わない 40%

●投資に回す貯蓄がない 34%

という結果となりました。

(中略)

【調査方法】固定・携帯電話による聞き取り(RDD方式)
全国18歳以上の男女2528人〔固定1111人,携帯1417人〕
有効回答1207人(47.7%) 〔固定605人,携帯602人〕(54.5%) (42.5%)


読者の記事へのコメント欄には
・貧困層が多い証しだ
・貧富の差が大きくなっているからだ
・投資の以前に金が無いから投資出来ない
という日本人が貧しくなったことを理由とするものが並んでいました。


確かに、過去30年間、他国が平均所得を大きく増加した間に、一方で日本は平均所得が横ばいであり、しかも、その間に国民負担率(所得に対する税、社会保険の比率)が増加傾向にありますので、他国と比較しても、あるいは、30年前の日本と比較しても貧しくなっているという主張は一理あります。


しかし、多くの人は住宅資金や子供の教育資金を優先させて、リタイア資金は後回しになる傾向があります。
そのため、34%が「投資に回す貯蓄ない」と答えていますが、その中には、直近の支出(住宅資金や子供の教育資金など)を優先させて、リタイア資金は後回しにしている人も含まれているはずです。


もし、仮に急に給与水準が上がったとしても、リタイア資金は後回しにするので「投資に回す貯蓄ない」人の割合は、さほど変わらない、と私は思っています。


つまり、日本人が貧乏か、裕福かという問題ではなく、支出の優先順位の問題だということです。


ただ、一方で、NISAやiDeCoの口座数は増加傾向にあります。
投資信託の手数料も非常に安価な商品も出回っており、投資環境も整っています。
投資に関する書籍やYouTubeなどの動画も多くあり、情報にもアクセスしやすくなっています。


そのため、仮に日本人が経済的に豊かにならなくても、10年後、20年後には日本の個人投資家の裾野は広がっているだろう、と私は見ています。