アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

1億円あれば20代前半でFIRE可能か?

日本人の会社員の生涯年収ですが、各種調査によると平均で2.5億円~2.8億円程度とされています。 退職金を無視すると、ざっくり、平均年収600万円~700万円前後 × 40年あまり の累計金額です。


この生涯年収を人より早く稼げば、人より早くリタイアしても生活水準は人並みを維持出来るはず、となります。


1億円あればアーリーリタイアする、という人もいますが、20代前半だと投資で1億円儲けても、実は、まだまだ生涯年収に足りません。
足りないというより、生涯年収の半分にもなりません。
1億円と聞くと、縁がないくらいの非常に大きな金額のように感じますが、実は普通の会社員は生涯でその倍以上の金額を稼いでいます。
だから、1億円を持って20代前半でアーリーリタイアすると生活費として使えるお金は周囲の人の半分以下となります。


1億円あれば、運用益があるからもっと使えるはずだ、という主張もあるでしょうが、控えめに3%の運用益で生活するとしても20%の税引き後は240万円となり、ゆとりある生活にはなりません。


5%の運用益を長年に渡り継続することは難しいのですが、仮に5%の運用益でも税抜き後は400万円となり、自動車はローンで購入出来そうですが、持ち家は無理そうです。


もし、運用益を無視して、1億円を250万円づつ取り崩すと40年で資金を使い切ります。


何れにしても経済的に余裕のある人生とは言えません。
普通の人は、実は生涯では結構稼いでいるんです。
1億円で20代前半でFIREすると、ほぼ確実にリーンFIREになります。
手元に資金があってもそれが目減りしていくとストレスも感じるでしょう。
私は、贅沢するほどの資産は必要なくても、経済的なストレスが溜まるような生活も避けたいと考えています。
また、運用成績に大きく依存する生活は私が望む生活ではありません。


もし、20代前半で1億円を持っていて、職場・仕事がどうしても耐え難いというのであれば、私なら、転職を考えます。
1億円で残りの生涯を暮らすには十分とは言えませんし、他の職場・仕事がどんなものか、体験したいというように思うでしょう。