アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

所得の再分配はみんな文句を言う仕組み

世の中には、所得の再分配の仕組みがあります。


所得税が累進課税となっていることが所得の再分配の象徴ではありますが、それ以外にもいくつもあります。
・厚生年金掛け金
・組合健康保険料、国民健康保険料
・所得制限による各種手当や支援制度(例えば、児童手当、幼児教育無償化、高校実質無償化、大学給付型奨学金など)
・所得制限による遺族基礎年金、遺族厚生年金
・社会保険の扶養家族の130万円の壁、さらに最近は106万円の壁
など


上記以外にもまだまだ、あるでしょう。


所得の再分配は、社会の維持、安定のために聞こえはいいが、みんなが文句を言う制度だと思うことがあります。
 貧困層は、もっとよこせと言う。
 富裕層は、取られ過ぎだという。
 中間層は、もっとよこせ、取られ過ぎだと両方言う。


日本はもっとも成功した社会主義だと揶揄されることがあります。
一度、制度が出来るとそれが既得権となり、さらに次の制度を求める、政治家も票を確保するために新たな制度を制定するということを繰り返していった結果でしょう。


今の日本は、再分配のいろんな制度がたくさんあって、境界線近くで実質的な可処分所得の逆転が発生したり、所得が少ないほうがお得となったりして、勤労意欲を削ぐ原因にもなっています。
そろそろ、一度、制度を整理したほうがいいんじゃないか、と思うのですが、既存の制度でお得になっている人から猛反発を食らうので、それも難しいのでしょう。