アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと「長期資産形成型」投資

以前にアーリーリタイアと投資スタイルというタイトルで「長期資産形成型」と「短期売買型」の2パターンについて、触れました。



「長期資産形成型」は、長期、積立、分散を基本として資産形成を行うことです。多くの中立的な専門家が推奨しています。


分散の例として、世界の株式、債券、リートに分散投資しているローコストの投資信託があります。これを長期積立すれば、教科書通りの運用となります。


それでは、欠点は無いのでしょうか。
欠点というよりも、特性なのですが、以下のようなことが言われています。
・投資家自身の判断が介在する余地が少なく、退屈
・市場平均と比べて、大きく下回ることもないが、大きく上回ることもない
・当たり前だが、損を出すことがある


特に「投資家自身の判断が介在する余地が少なく、退屈」というところが、投資の初心者にお勧めの理由となり、投資の経験者には、物足りないということになります。


ちなみに私のポートフォリオには、「世界の株式、債券、リートに分散投資しているローコストの投資信託」は、ありません。
理由は、
・私が若い頃には、そのようなローコストの投資信託が無かったこと
・「投資家自身の判断が介在する余地が少なく、退屈」に対して、少しでも自分の判断が介在出来る商品のほうが好みであること
です。
前者は止むを得ない理由です。
一方、後者は、一見合理的とも言えませんが、自分の判断で投資することで失敗を繰り返さないことにつながっています。


その代わりには、ならないのですが、米国株の投資信託、新興国の投資信託、外貨建債券、J-RIETを保有しています。



もし、仮に20代、30代の人に親身になって(例えば自分の子供がいたら)資産形成を勧めるなら、無理のない金額で節税可能なiDeCo, 積立NISAでローコストの投資信託に投資する「長期資産形成型」から始めるように話をします。
iDeCo, 積立NISAを利用すれば、確実に節税出来ますので、課税対象となる他の方法で投資するよりも有利になります。


その後、余裕資金があれば、本人の責任と判断で、個別銘柄の売買をすればいいと思っています。
余裕資金ではなく、生活資金まで投入して個別銘柄の売買をすると日々の値動きが気になってしまい、暴落時には耐えられなくなり、狼狽売りする人も多くいるだろうな、と思います。


大きく儲けることもないが、大きく損をすることもなく、ドルコスト平均法の効果により、損する確率よりも儲ける確率が高いのが「長期資産形成型」です。
しかも、元手はなくても月々の積立で可能なので、会社員がリタイア資金の形成にあった方法だと思います。