アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと「短期売買型」投資

短期売買型の特徴
前節は「長期資産形成型」のお話でしたが、一方の「短期売買型」は、どうでしょうか。
「短期売買型」:短期間で大きな利益を狙うため、少数の銘柄に集中投資。短期で売買を行い、利益を確定する。売買の間が数年間も短期とみなします。


「長期資産形成型」が中立的な専門家に推奨されるのに対して、「短期売買型」が広く推奨されることはありません。特徴は
・投資家自身の判断が損得に大きく影響すること
・短期で大きな利益をあげることも、大きな損失を被ることもある
・許容範囲のリスクに限定しないと、生活を破綻することもある


もし、「短期売買型」を検討している人がいれば、自分の関心・知識のある業界、会社に投資を検討するのがいいと言われています。
例えば、自動車好きな人は、自動車関連銘柄に投資する
例えば、ゲームが好きな人は、これは売れるというゲームを取り扱う関連銘柄に投資する
例えば、買い物が好きな人は、これは売れるという品物を取り扱う関連銘柄に投資する


関心・知識のある業界、会社に対しては、情報量が多く、判断も適正になり、変化にも迅速に対応出来る確率が高くなります。(必ず、儲かるという意味ではありません。)
逆に知らない業界、会社に投資をするのは控えるべきでしょう。アナリスト・著名投資家の推奨銘柄を鵜吞みにして購入しても、損失を被るのは自分自身です。
投資は自己責任で、とよく言いますが、自己責任で投資するのであれば、関心・知識のある業界、会社に絞らないと日々の値動きやアナリスト・著名投資家のコメントに振り回されることになります。


私自身も過去に損が出たのは知らない業界・会社への投資が中心です。
以前にも書きましたが、私の投資に関する反省点をまとめると
「知らないもの・良く分からないものに投資するな。制度・税金はちゃんと調べろ。」
の2点です。
この2点を若い頃から、徹底しておけば、パフォーマンスは確実に上がっただろう、と確信しています。


適切な?短期売買とは
短期売買に関しては、いろんな意見があると思いますが、現役世代が余裕資金で行うのが適切、と私は考えてます。


もし、高齢で、投資の知識・経験が無い人に親身になって検討するなら(例えば自分の親に対して)、「短期売買型」は絶対に勧めません。本人がやってみたいと言っても、思いとどまるように説得します。
高齢で、投資の知識・経験が無い人は、元本割れのリスクがある運用をするよりも、支出をコントロールするほうが賢明と考えます。


投資は、自己責任ですので、違う意見の人と優劣を競うような議論するつもりはありません。
各人が、許容出来るリスクの範囲内で、自身の考えで短期売買すればいい、それだけです。



私が株取引で億り人に成れなかった理由は、少数銘柄の短期売買に資産の大半をつぎ込むことも、信用取引に手を出すこともが無かったからだと思っています。
億り人には成れませんでしたが、アーリーリタイア資金は確保出来たので、十分です。


ただ、株取引で億り人になった人は、少数銘柄に集中投資する短期売買で財を成した人が多いようです。個々の銘柄の値動きは、当然ながら市場平均よりも大きくなり、それに従い、損得も大きくなります。大きな利益を続けて確保することが出来れば、億り人に近づきます。
そのかわり、大きな損失を繰り返せば、資産を溶かす結果となる人も多いようです。



ちなみに今の私は、新規の短期売買目的の購入は控えて、過去に購入したが売り時を逸して手元にある株式を徐々に取り崩していくステージにあります。