アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

リタイア後も資産は運用したほうが良いか?

リタイア後も資産は運用したほうが良いか?ということについて書いてみます。


私は以前に、株や債券を全て売却して現預金化して資産運用もリタイアしようかなと考えたことがあります。
そんなことを考えた理由は、株価や為替の変動に一喜一憂するのは煩わしいと感じていたからでしょう。
しかし、あと20年、30年生きるとした場合、その間に物価上昇が続くと資産がかなり目減りすることになります。
それでも何とかなるとは思っているのですが、資産を現預金に集中するよりも株、債券、RIETに分散し、通貨も分散するほうが資産が枯渇する可能性がさらに低くなるであろうと考えることにしました。


以前は日本は30年ほど物価がほぼ横ばいと言われていました。
そのため、将来、日本で継続的に物価上昇することはあるのかという点について懐疑的でもありました。
しかし、ここ1,2年の物価上昇を経験して、あのときの判断は正しかったのだろうと確信するようになりました。
ただし、最終的な答えは私が亡くなるときに出るので、あくまでも途中経過を見てということになります。


それでは、誰にでも私のスタイルのリタイア資産の運用を勧めるかというと、そうでもありません。
以前から資産運用をしている人であれば、リタイア後も資産運用を継続したほうが(資産が枯渇しないという意味では)有利になることが多いでしょう。
ただ、それでも資産構成にかなり依存します。
多くの銘柄、複数の通貨に分散すれば、大きく儲けることがないが大きく損をすることもない状態になりますが、配当・利息が生活費の足しになります。(私はこのタイプ)
一方で少数銘柄に集中投資すれば、大きく儲けることも大きく損をすることも出てくるので、私が求める穏やかな資産運用とは異なります。(リタイアしてもこのタイプの人もいる)
どちらのタイプであれ、資産運用歴の長い人は、投資のスタイルがおおよそ定まっており、人から言われてスタイルを大きく変えることもほとんどないでしょうから、好きにすれば良いんじゃなかな、と思っています。


また、一方で、リタイアするまで資産運用の経験がない人の退職金については、無理に運用する必要もないと思っています。
ただ、これも本人がどうしても資産運用したいというのであれば、別に止めません。
あえて言うなら、相場が暴落しても路頭に迷うことがない範囲でやった方が良い、という程度です。


リタイア資産の運用は、リタイア前までの資産運用の経験と資産運用に何を求めているのかでほぼ決まる話であり、万人に通用するような法則のようなものはない、ということです。


私は、今後も私のスタイルで資産運用を続けていきますが、人それぞれなので、各自はご自由にどうぞ、というところです。