アーリーリタイアと機械式腕時計
若い頃は、腕時計が好きで、店頭で腕時計を眺めるのが好きでした。
会社にはお気に入りの腕時計をして行きました。
私のお気に入りは、手巻き・自動巻きの機械式の腕時計で、幾つか機械式の腕時計を持っています。
それらの多くは20代半ばから30歳過ぎの頃に買ったもので、高級腕時計というほどではないのですが、気に入っているため、古いものは30年近く使っていることになります。
クォーツのアナログ腕時計の秒針は1秒単位に刻みますが、機械式の腕時計は、秒針の刻み方が細かくて、1秒の間に複数回刻みます。その細かい刻み方が、時が連続して続いていることを象徴しているように思えます。
また、腕時計の種類によっては、裏面がスケルトンで中の機械の動作が見えます。そのメカニックな裏面も好きです。
デザインも装飾品と実用品の両方の要素があり、その機能美にも魅かれます。
機械式の腕時計は、自動巻きでも週末に使わないと止まってしまうこともあり、20代、30代の会社員時代は機械式の腕時計巻き直してから、月曜日に出社していました。
今思い返すと、まるで、週初めの儀式のようです。
長い間、愛用していたのですが、時計バンドの周辺が汗で蒸れるのが気になるようになり、40代の頃から、腕時計をあまり、しなくなりました。
ビジネスカジュアル、クールビズという言葉が流行り、もう、腕時計は会社員の正装の一つという時代でなくなった、ということもあります。
腕時計を使わなくなってからは、時刻を確認したいときは、社内ではPCの時刻、社外では携帯電話・スマートフォンの時刻で確認していました。
もう、15年以上新しい腕時計を購入していないのですが、今でも店頭で腕時計を眺めることがあります。
アーリーリタイア生活に入ってからは、腕時計をすることは、ほとんどありません。
でも、使うのなら、昔から持っている機械式腕時計です。
ちなみにスマートウォッチは、一つも持っていません。欲しいと思ったこともありません。
そもそもデジタルの腕時計は、あまり好きではありません。
機能のみを追求した工業製品としてのデジタル腕時計は、装飾品と実用品の両方の要素を備えた機械式のアナログ腕時計と比較すると味気なく感じてしまいます。
やっぱり、私の世代に似合う腕時計は機械式でしょう、と思っています。
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