アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと物価の二極化

物価の高い国から物価の二極化の国へ
私が学生の頃は、日本は物価の高い国と言われていました。
しかし、ここ30年間以上は、日本では物価と給与水準があまり上昇せず、その間に海外諸国が物価と給与水準が大きく上昇したために、最近は日本は物価が安くて安全な国ということになりました。
その結果もあり、コロナ前までは海外からの観光客が大幅に増加しました。


日本国内に高級品が無いわけではなく、高級品が売れなくなった、代わりにお手頃な商品が広く流通するようになりました。
衣料品は百貨店にはブランド品が並んでいるが、ファストファッションで、お手頃な値段で衣類が購入出来きます。
高級家具店には輸入高級家具、国産職人手作りの高級家具がありますが、家具量販店で、お手頃な値段で家具が購入出来きます。
高級レストランには高級食材を利用した手の込んだ料理が提供されますが、立ち食い蕎麦屋、牛丼チェーン店、ラーメンチェーン店、スーパーのお弁当は、安価なメニューが提供されています。
さらに100円ショップに行けば、多くの日用品が100円で購入出来ます。


この30年間の間に物価が2極化(少数の高級品と大量のお手頃価格品)しているように感じます。
日本は少子高齢化のため、今後も年金生活者の比率が増加していきます。
そのため、年金収入で生活をやりくり出来るようにお手頃な値段を求める購買者が多くおり、物価の2極化の状態は続くのでは、と思っています。


ただし、海外で物価がこのまま上昇し続けると、輸入品を中心にして国内の物価も影響を受けます。
また、今後も日本だけが物価が上昇しない国であり続けるとも限りません。
インフレだと給与所得者は給与が増加するので購買力を維持出来るが、年金生活者は実質的な購買力が低下すると言われています。
しかし、お手頃価格を求める年金生活者が多くいれば、その人たちをターゲットにした市場も存続し続ける可能性が高いと私は見込んでいます。



私のインフレ対策
給与所得、事業所得の無い私のようなアーリーリタイア生活者もインフレで実質的な購買力が低下する可能性があります。
私の場合、株、J-RIET、外貨債券などを保有していますが、日本円のインフレ対策という意味もあります。
いろんなことが起こっても損失が許容範囲内であれば良し、という考えで、投資を特定の銘柄、分野に集中することなく、分散させています。
アーリーリタイア生活での投資の最終的な出口は、人生を終えるときになります。
そのときまで、資産に多少の余力があれば十分です。
大きく儲けようという気持ちは私にはありません。




安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ)
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日本経済新聞出版