アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアとボランティア

アーリーリタイア生活に入り、時間があるのでボランティアでもやろうかな、と思ったこともあります。
最近、国内で大規模な自然災害(地震、台風、集中豪雨など)が毎年のようにあり、報道番組を見ては、被災地は大変だな、と思うことがあります。その際にボランティア募集の呼びかけも目にします。


私の場合、被災地ボランティアに募集しない理由が2つあり、
1つは腰が悪く、荷物の運搬、がれきの撤去のような力作業が出来ないこと、
もう1つは、ボランティアという名目で無償の労働力を集めている方法への疑問です。


ボランティアなのに現地に行くと仕事が割り当てられて、その割り当てをこなす、というのが、どうにも納得出来ません。それって、被災地復興の無償アルバイトの募集と言ったほうが正しい表現で、それをボランティアという表現で募集するのは、被災地のために役に立ちたいと思っている人から労働を搾取しているように見えます。
こういう考えの人は、被災地のボランティアに向かない、と自分で思います。(その代わりとは言えないのですが、少額の寄付を被災地にしています。)


東京オリンピックのボランティアに参加してみようかな、と思ったことがありますが、同じような理由で見送りました。
ボランティアというが、募集人員・役割が決まっており、事前の研修への参加が義務付けられています。これって、オリンピックのための無償アルバイトの募集だと思います。
それをボランティアという表現で募集するのは、オリンピックに協力したいと思っている人から労働を搾取しているように見えます。
しかも、ボランティアの募集、仕事の割り当て、指示をする人たちは、関連団体の職員、協賛企業の社員で給与を受け取りながら、行っていることにも矛盾を感じます。これでは、運営費の削減のために人件費の発生する職員、社員ではなく、無償のボランティアを募集しているだけに見えます。
こういう考えの人は、オリンピックのボランティアにも向かない、と自分で思い、見送りました。



そういえば、スーパーボランティアと言われた人が以前に話題になりました。
80歳前後のご高齢でありながら、リタイア後(鮮魚店閉店後)は長年に渡り、ボランティア活動を継続しており、ご本人の生活は国民年金で生活費をまかなっている(この点にも驚きました)ということでした。
被災地には軽自動車に食料、水、寝袋を積み込んで、現地の人には一切負担をかけずに、自給自足で軽自動車に寝泊まりするそうです。
ただ、ただ、凄い、と感嘆するのみです。
ごく一部の人のみが到達する境地、悟りの領域にいるのでは、とすら感じます。
スーパーボランティアの方が、いつまでもお元気で、ご自身のお体にも気を付けて、活動されることを応援したい、という気持ちになります。



ただ、私には、とても真似は出来ません。
大々的なボランティア募集を目にすると、貢献したいと思う人から無償で労働を搾取するために世間体のいい言葉を使っている、と感じ、拒否反応が出ます。
やはり、私にはボランティアは向かない。