アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと移住

移住する人
リタイアを機会に移住する人もいます。移住者に着目したテレビ番組もあり、テレビに出てくるような人は、移住後の生活が充実してみえます。


住環境としての首都圏の問題点として挙げられるのは、以下のものでしょうか。
・住居、駐車場が高い
・居住スペースが狭い
・庭が小さい、ない
・日当たり、眺望が悪い
・密集した住宅、建物に圧迫感がある
・騒音がうるさい、気になる
・人込み、混雑(特に通勤時間帯)がひどい
・海、山、自然が感じられない
など


それらを逃れて地方都市に行っても、利便性の高いところは同じような問題があったり、一方で地方の郊外・田舎に行くと利便性に問題があったり、します。


観光地やリゾート地は、旅行で行くには良い所なのですが、住むとなると不便ですし、シーズン中の人込みが嫌になります。北国・高地は冬季の冷え込みが厳しく、雪かき、雪下ろし、凍結した道路に悩まされます。南国は台風が多く、毎年のように被害があります。


地方は物価が安いという意見もありますが、住居・駐車場を除くと、首都圏と同レベルか、あるいは、逆に高い品目もあり、さらには、店舗が少なく、店が選べないという地域もあります。
最近はインターネット通販で都心部も地方も購入できる品物の差異が小さくなっているように思いますが、それでも現物を確認して実店舗で購入したいものもあります。
また、ガソリン、ガス、水道料金なども地域差が大きく、首都圏よりも割高な地域も多くあります。


現役世代の居住地は、勤務地に大きく依存します。リタイア後に都市部から地方の郊外・田舎に移住するのは、利便性よりも優先順位が高いものがあるということなんだろう、と思いながら、テレビの移住者を見ています。
あるいは現役時代とは別のライフスタイルを模索しているようにも見えます。本人が望んでいて家族の同意もあるのなら、それもいいんだろう、と思います。


私の場合
私は、会社勤めの頃から首都圏のマンションに引き続き住んでいますが、リタイア後に移住をするつもりは、全くありませんでした。自分が住んでいる場所が気に入っていれば、移住する必要もない、そんな状況です。


マンションなので庭はありませんが、持ち家なので家賃はなく、居住スペースは一人暮らし+猫1匹には十分であり、そこそこ日当たりがよく、目の前に大きな建物がないため、ベランダから空が大きく見えてます。
また、アーリーリタイアしていますので、通勤電車に乗ることはなく、海や山に行きたければ、空いている平日に車で出掛ければ十分です。


大学を卒業して、社会人になり、自分の住居費用を自分の給料から出すようになってから、今の住居が6か所めとなります。
以前の住居は、狭かったり、日当たりが悪かったり、駐車場まで遠かったり、駅近でバスの騒音がうるさかったり、建物が密集していて圧迫感があったり、といった欠点がそれぞれにありましたが、現在の住居は、それらの欠点が見られないので、満足度も高いです。


まだ先の話ですが、後期高齢者の世代になると、自動車免許返納が現実問題となります。
そのため、公共交通機関が発達しており、通院・買い物が近場で可能で、坂が少なく、冬は雪が少なく、という場所がいいといいますし、そうすると首都圏、やはり、今の住居がいいのかな、と思っています。


私の場合は、居住空間としては、居心地の良さの優先順位が非常に高く、立地としては、日常生活の利便性の優先順位が非常に高く、両者を満たす現在の住居で十分満足です。


ちなみに旅行に行って、旅先で、また、ここを訪れたいと思うことは、ときどきありますが、ここに住みたいと思ったことは一度もありません。
地方・田舎への移住となると、住んだときの大変さ、不便さがどうしても思い浮かんでしまいます。


でも、テレビで移住生活者を見るのは、好きです。移住そのものよりも、移住も含めて新しい生活スタイルを確立していこう、という活動を見ているのが視聴者として楽しく感じます。
ただ、テレビに出てくるような新天地で充実した生活を送っている人は、おそらく一部の人でしょうし、新しい土地で苦労している人も多いのだろうな、と思っています。