アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと豪邸

アーリーリタイアと聞くと、事業で成功し、後進に事業を譲り、豪邸で悠々自適に暮らす、というイメージを持つ人もいます。(残念ながら、私はそのイメージには当てはまりません。)


事業に成功した人の自宅は、本当に大きな豪邸なのでしょうか。


古い邸宅
私は、古い建築物(江戸時代以前、明治、昭和初期)を見るのが好きで、機会があれば、見学しています。


その中には、昔の著名人の住居、旧宮家の住居、旧御用邸、旧駐日大使邸もあります。
地方だと、お庭は非常に広くて、立派なのですが、世帯主の居住スペースはそれほど広くもありません。
ただし、執務室、来賓・来客のための大広間・客間・応接室、使用人居住スペース、親戚の同居スペースがあり、建物全体としては非常に大きいケースもあります。


「立って半畳、寝て一畳」とは大げさですが、どれだけお金があっても、一世帯の居住スペースは、それほど広くないことが多いようです。(地方の裕福な家庭の大きな民家程度です。)
仮に個人金融資産が数千倍、数万倍違っても、居住スペースの大きさは、比例しません。


ただし、建物の造り、調度品(シャンデリア、ソファ、ダイニングセット、花瓶、絵画、絨毯など)、内装(欄間・扉の彫刻、ステンドガラスなど)の類は、格式が違うことがあります。私には値段がわかりませんが、格式が違うというのは雰囲気で伝わります。


ちなみに、私は豪邸とは、古い建築物を見学するくらいで、それ以上の縁は、ありませんでした。


不動産の広告
不動産広告も買うつもりもないのに、ときどき見ています。
1億円くらいのマンション、いわゆる億ションだと立地が都心部であれば、間取りは普通の3LDKです。これで1億円出す人がいるんだ、と少し驚きます。いわゆる富裕層であれば、何にお金を使おうが本人の自由ですが、所得の高めの共働き世帯が住宅ローンで購入することもあるようで、そこまで立地にこだわらなくてもいいのでは、と他人事ながら思います。


数億円の物件だと、マンションであれば、百平米を大きく超える床面積であり、さらには多人数でホームパーティーが出来そうな大きなリビングがあります。
マンションであれば、管理費、修繕積立金、固定資産税が発生しますが、それらは面積に比例することになり、相当な高額となります。


戸建てで数億円の物件だと高級住宅街の庭付き、複数台駐車可の駐車場付きで、床面積も大きな邸宅です。
テレビドラマや映画に出てくる富豪が住むような邸宅もあります。


誰が買うんだろう、と思いながら広告を眺めていますが、一般の会社員では共働きでも手が出ない価格であり、購買層が非常に限られるので、売りに出てもなかなか買い手がつかないようです。
つまり、買うのも大変ですが、売るのも大変なようです。


芸能人の豪邸
テレビで芸能人の豪邸訪問を特集した番組を見たこともあります。数十畳のリビング・大広間とか見ると、光熱費、維持費はいくらだろう、と思ってしまいます。
凄く広い、高そうという感想はありますが、羨ましい、という感想は沸きません。
光熱費とか維持費とか気にするような人は、そういうところには、住まないほうがいい、ということでしょう。


私の場合
私の場合は、豪邸に住むだけの財力もありませんが、豪邸に住みたいという欲求もありません。現在の住居で十分です。


個人差はあれども、人にとって、心地良いと感じる住居の大きさが決まっているようにも感じます。狭いと圧迫感を感じますが、広すぎても居住空間が無駄に余っているように感じるでしょうし、使わない部屋が多くあっても住居への満足感は上がりません。


広すぎる豪邸は、空間を持て余してしまうことになりそうです。